「10年後の仕事図鑑」から考える、公務員の未来~元公務員がこっそり教える公務員のリアルvol.25~

様々な職業の画像 公務員の生活
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こんにちは、元公務員ttyです。

栃木県庁で5年、長野県庁で8年、計13年間を県職員(林業の技術職員)として働いていました。

いまは、ほかにやりたいことがあり、民間企業を経て独立起業しております。

(⇒ttyのプロフィールを見る)

今回は、「10年後の仕事図鑑」(堀江貴文、落合陽一 SB creative)から、公務員の未来について、考えてみました。

「10年後の仕事図鑑」から考える、公務員の未来

堀江貴文氏&落合陽一氏 著「10年後の仕事図鑑」

10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑

2018年の春頃に、「10年後の仕事図鑑」(堀江貴文、落合陽一 SB creative)という書籍が発売され、話題になりました。

私が実際に手にしたのは、2019年になってからでしたが、

AIの導入等による、様々な社会の変化、それが働き方や職業に及ぼす影響などについて、実際の職業の未来を予測しつつ、対談形式で述べられています。

AIなどのテクノロジーが及ぼす急激な変化

すでに多くのメディアなどでも叫ばれておりますが、AI(人口知能)やそれに付随するテクノロジーなどが人々の労働環境を大きく変えると言われています。

書類作成などの定型的な事務はもちろんのこと、法務や医療などの多彩な分野への活用が考えられるようです。

これまでも、コンピューターなどが導入され、自動化、効率化されてきていますが、どちらかと言えばこれまでは、人間が行う前提の道具をより効率化してきているような印象だと思います。

実は、AI技術自体はかなり前から存在していたようですが、コンピューター自体の処理能力やネットワーク環境に制限があるなどのハード面にも課題がありました。

しかし、現在の高性能のコンピューターに膨大なデータを適切に学習させることにより、テクノロジーの開発自体をコンピュータが自ら行う時代になりつつあります。

また、これまで「手」を持たなかったコンピュータが、技術的に細かい作業ができるようになってきたこと、高性能3Dプリンターなどの開発により実用化が促進されています。

一度何等かの分野へ応用されれば、同列の技術を横展開させるのは、IT技術の得意とするところです。

(職人技術の横の連携がないのとは対照的です。)

たしかに、これまで以上に私たちの仕事とのかかわりかたについて急速な変化が起こる予感がします。

在り方が変わる職業など

ざっくりと要約しますと

顧客対応・・・機械が行う

計算や事務処理などを行う仕事・・・機械が行う

倉庫の搬入搬出など・・・機械が行う

公務員・・・ほとんど不要

医師・・・全てが代替されないが、診断や管理などから解放され、手術や患者のケアを主に行う

クリエイター・・・過去のデータから、売れるものを導き出す技術は代替される、それらを活用して、まったく新しい価値を創造することが役割になる。

弁護士・・・過去の判例などとの照合などはコンピュータの得意分野。弁護士は高コストなため、AIに代替される可能性が高い。

ほかにもいろいろとあるのですが、

現在、真偽のほどはともかく、何となく「一生安泰」「勝ち組」と思われている

公務員や医師、弁護士などについても、仕事が無くなるか、役割が限定的になるとされていました。

公務員は不要?

元公務員としては、少々複雑です。

しかし、少しだけ、反論させていただきたいのは、

説明が「スマホなどで申請ができれば窓口業務は不要だから・・・」というのは、あまりにも乱暴な議論ではないかと思います。

窓口業務というのは実際の行政の仕事のごく一部にしかすぎないからです。

あまり役所などに縁のない方からしてみれば、各種証明書類の発行などぐらいしか、公務員の方の接する機会がないのかもしれないので、無理もないのかもしれません・・・・

公務員は決められた仕事を決められたとおりにやっていると思われていますが、

実際の行政においては、決められた法律やルールを使ったり、新しくルールを作ったりして、どのように現実の問題に対処するかが仕事の本質です。

一方で、現実に県などでも一部の事務で実証実験などが行われているため、AI等の導入により、仕事のやり方そのものは大きく変わっていくことは確実です。

ルーチンワーク的な業務を中心にどんどん機械化されると思われます。

10年後、すぐには、完全に機械置き換わることはないけれど、一部では徐々に本に書いてあることに近づくのかもしれません。

責任者は人間が担う必要があると思われるので、全てが置き換えるとは考えられませんが、膨大なデータベースから最適解に近い結論を出し、それを人間が承認するようなシステムになるかもしれません

たしかに、その場合、職員の絶対数は今ほど必要はないかもしれません。

もちろん、全てを鵜呑みにすることはできませんが、仕事の在り方を考える視点としては、重要かと思います。興味がありましたら、是非ご一読ください。

これから公務員を目指す方、転職をお考えの方などに、少しでも参考になればうれしいです。

今回も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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公務員試験受かる勉強法 落ちる勉強法【2020年度版】

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