公務員の「通勤事情」や「おすすめの通勤方法」とは?~手当などをまるっと解説1~・・・ vol.54

通勤している人の画像 公務員の生活
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こんにちは、ttyです。

栃木県庁で5年、長野県庁で8年、計13年間を県職員(林業の技術職員)として働いていました元公務員です。

現在は、公務員を辞めて独立起業しております。

詳細はプロフィールページなどをご覧いただけるとうれしいです。

(⇒ttyのプロフィールを見る)

今回は、公務員の通勤事情について、手当などに触れながら、経験も踏まえて書いてみました。

公務員の「通勤事情」や「おすすめの通勤方法」とは?~手当などをまるっと解説1~

通勤方法は任意だが車通勤には制限あり

満員電車の画像

県職員の場合、基本的に通勤方法は好きな方法でOKです。

しかし、「車通勤」の場合は配属先の駐車場の使用許可を得なくてはいけない場合が多いです。

新規採用者や異動(転勤)となった人で、車通勤を希望する場合は、職場に駐車場を認めてもらうための申請をすることになります。

この場合、距離だけではなく、公共交通機関が利用できないなどの理由も考慮して審査されます。

審査の厳しさは、配属先の立地条件により大きく異なり、

例えば本庁の場合は、県庁所在地にあり、一般的に公共交通機関が整っている、駐車場が少ない、といったことが言えるため、車通勤が認められるケースは限定的になります。

一方、出先機関で、駐車場が広い場合などは、比較的認められることが多いです。

なお、駐車場が認められなくても、車通勤をしてはいけないわけではないので、自分で近隣に駐車場を借りれば、車通勤は可能です。

通勤手当のしくみ

給与明細書のイラスト

通勤手当とは

公務員には、「通勤手当」という手当が毎月支給されます。

通勤勤方法により、支給額が異なるため、新規採用者や異動者、あるいは通勤方法を変更する場合などは、通勤方法について届け出る必要があります。

電車通勤の場合

定期券の費用の実費が支給されます。

一カ月当たりの単価が最安になる、6か月定期の金額を元にして、月割りで支給されます。

(電車通勤の通勤手当の計算例)

36,000(円/6月)÷6(月)=6,000(円/月)

バス通勤の場合

電車と同じく、路線バスでは、定期や回数券など最も安くなる実費の額となります。

実態にはあっているとは思いますが、ちょっとケチですね・・・。

車等(公共交通機関以外の交通用具)

「交通用具」という聞きなれない言葉ですが、

具体的には、車か自転車の場合のことです。

徒歩は支給されません。

2km以上の通勤距離がある場合、距離に応じて、定額が支給されます。

国家公務員、地方公務員によって、自治体によっても異なりますが、

長野県の場合、2,440円~37,930円が支給されます。

一般的には、国家公務員より地方公務員の方が手当の額が多いようです。

なお、高速道路通勤が必要と認められる場合には、高速道路の料金も加算されて支給されます。(長野県の場合)。

距離によっては、公共交通機関よりも金額が高くなることがあり、

過去には車又は自転車で申請したのに、実際には電車で通勤していたなど、不正受給をしていた例があったそうです。

現在では、職場の担当者が定期的に、通勤方法の確認をしています(長野県の場合)。

時々抜き打ちで、「自転車のカギを見せてください。」とか、言われます。

おそらく不正受給は無理でしょう・・・。

おすすめの通勤方法

自転車通勤の人の画像

自転車通勤がイチ押し

車での通勤は、当然ガソリン代がかかります。

エコカーなどを使っていなければ、一般に距離が長くなるほど、手当より実費の方が大きくなり、赤字になることが多いようです。

私も30kmくらいの距離を車通勤をしていたことがありましたが、SUVタイプのコンパクトカーで、あまり燃費もよくなくトントンくらいでした。

一方、自転車でも、自動車と同じ額が支給されます。

私は距離的に無理が無い範囲なら、自転車通勤をオススメしています。

自転車通勤のメリット、デメリット

自転車通勤のメリット

  • 燃料費がかからない
  • 維持費が安い
  • その結果ほとんど手当分がプラス収入になる
  • 健康的になる

自転車には、燃料代がかかりません。

自転車も老朽化しますので、部品交換などの維持費は多少かかりますが、車とは比べ物になりません。

車は、ガソリン代の実費が精一杯ですが、

自転車通勤では、手当分の収入が大きくプラスになります。

また、毎日必ず運動するので、デスクワーク中心の運動不足な公務員の健康維持には最適です。

以前私は片道8kmを自転車で通勤して、当時の体脂肪率は10%を切っていました。

自転車通勤のデメリット

  • 雨天などの場合に困る(危険)
  • 冬場の寒い時期はテンションが下がる

もちろん、いいことばかりではありません。

雨天などの場合は、濡れながら悲しく通勤しなくてはなりません。

合羽などは常備しておく必要があります。

雨で滑って転倒する危険もあります。

また、冬場は寒いので、完全防寒が必要です。

動いていれば温まりますが、漕ぎ出しなどが寒く、

冬場は寒さによりテンションが下がります。

また、雪の降る地域では、転倒の危険もあります。

私は、片道8kmほどの距離をクロスバイクの自転車で3年ほど通勤していたことがあります。

明かに無理な天候のときは、その日だけ公共交通機関を使うこともありましたが、困るのは、通勤途中での、天候の変化や自転車のトラブルでした。

道路の段差などでパンクなどのトラブルがありました。

幸い、トラブルがスタート又はゴール付近で発生したので、なんとかなりましたが、

距離が長くなるほど、天候の変化や自転車の不調などのリスクが高まります。

個人的には片道5kmくらいまで、時間にして20分程度がちょうどいいように思います。

その上で、自転車は、ロードバイクやクロスバイクといった軽くて速いタイプよりも、パンクや転倒がしにくいタイヤが太い種類(マウンテンバイクなど)がいいと思います。

まとめ

かけこみ通勤の人の画像

そもそも、手当で得しようという発想自体に無理があります。

しかし、自転車通勤は、健康面も含めて無理なく様々なメリットがあると思います。

通勤可能な距離であれば、ご一考いただく価値はあるのではないかと思います。

現役の公務員の方、これから公務員を目指す方、公務員への転職などを考えている方の少しでも参考になればうれしいです。

今回も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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