公務員の転勤の頻度は?転勤するかいつごろ教えてもらえる?という話 vol.57

転勤がきまった人の画像 公務員の生活
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こんにちは、ttyです。

栃木県庁で5年、長野県庁で8年、計13年間を県職員(林業の技術職員)として働いていました元公務員です。

現在は、ほかにやりたいことがあり、公務員を辞めて独立起業しております。

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国家公務員、地方公務員と転勤の範囲は様々ですが、仕事も場所も定期的に変わりやすい職業です。

今回は、「公務員の転勤の頻度は?転勤するかいつごろ教えてもらえる?」について、私の実体験も踏まえて書いてみました。

公務員の転勤の頻度は?転勤するかいつごろ教えてもらえる?という話

 基本は3から4年で異動します

県職員の場合、役職のない職員は、基本は3から4年で異動(転勤)します。

係長以上※ の「役職のある人」の場合は2年です。

※役職の呼び方は県によって異なります。

異動の周期に関しては、私が働いていた栃木県、長野県ともに同じでした。

国家公務員や市町村職員の場合でも、概ね同じような周期をたどる場合が多いようです。

なお、人事の都合やどうしてもやむを得ない個人の事情(家族の介護など)で、もっと短くなったり、長くなったりすることもあります。

「もっといられると思ったら、異動になってしまった・・・」

なんてこともないわけではありませんので、油断はできません。

いつ頃異動を知ることができるのか

カレンダーを見る人の画像

発表は3月中旬が多い

県職員の場合は、年度末の3月中旬、だいたい3月15日前後に「異動内示」という形で、本人に通知されます。

課長級以上の場合は、さらに一週間後に発表されます。

これは、栃木県でも長野県でも同じでした。

これより前に、内内で知らされるというウワサもあるようですが、私が知る限り、事前に教えてもらっているケースはみたことがありません。

管理職(長野県でいえば課長以上)は、内示前には把握しているようですが、

皆さん律儀に守秘しているはずです(多分)。

国家公務員の方が県よりは数日早く発表され、

市町村の方が県よりは数日遅く発表されることが多いようです。

いずれも県とは仕事上の付き合いがあるので、関係する人の異動事情はお互いにチェックしていました。

どうやって本人に知らされるのか

栃木県の場合は、異動になる人は、管理職に呼ばれ、異動先を告げられます。

そして、定刻(午前10時)になると、共有サーバに異動者のデータが入ったエクセルファイルがアップされ、職員であればだれでもみることができます。

長野県の場合は、異動になる人が、管理職に呼ばれて、異動先を告げられるところまでは同じですが、「内示メモ」というファックスが本庁から各出先機関へ送付されます。

共有サーバにもアップされますがPDFファイルなので、検索しにくく見づらいです。

異動は断れるのか?

この異動内示というシステムは、一応

「本人に異動先を事前に告げて」

「本人の同意を得て」

「4月1日に異動が確定する」

というタテマエのようです。

しかし、実際には、同調圧力により、断る人は皆無です。

「ここに異動させたいけど、いいよな?!」

ってジャイアンに言われている気分です。

実際に、人事案はガチガチに固められて、誰かをの異動先をいじると、かなりの人が影響を受けるので、実質、変更は無理なのかもしれません。

そういったことのないよう前年の12月頃までの人事ヒアリングで、家族の事情などで、どうしても考慮してほしいことは、確認されます。

しかし、いいかれれば、そういった「やむを得ない事情」のない限りは、基本的に断れないということになります。

異動先が一週間で変わってしまったこともあった・・・・

上記の説明と矛盾するようですが、

私にはちょっと変わった経験があります。

異動内示された後に、内示とは違う係に配属になったことがありました。

ある出先機関に異動になったときに、「〇〇課△係」まで、通知されましたが、

その出先機関への異動を同じく受けた人が、急に辞めました。

「そうなんだ・・・」くらいに思っていて、早々に引継ぎの段取りをしていたところ、課長に呼ばれ、辞めた人の影響で、色々と業務担当を調整する必要があり、私の配属先の係が変更させてもらえないかと言われました。

変更となった係の業務自体は以前経験したこともあり、どちらかと言えば、その方がやりたかったので、快諾しましたが、そんなこともあるようです。

異動内示が出てから忙しい

引っ越しの車の画像

引っ越しを伴う場合、異動内示がでてから、2週間あまりで、全てを行わなければならないので超忙しいです。

とりあえず、その日のうちに、異動先に挨拶の電話をかけて、引継ぎの日程段取りをします。

さらに、引っ越しを伴う場合は、そこから、引っ越し先の確保と引っ越し業者の手配を速攻で行う必要があります。

引っ越し先は、長野県の場合は職員宿舎が比較的ありますし、民間賃貸でも本気になれば1日で決められるので、なんとかなりますが、引っ越し業者の手配がハイシーズンなので確保できるのかいつもドキドキします。

職員組合が斡旋してくれる業者(だいたい日通)でお願いすると、確保はできるものの、日程は3月末ギリギリだったりします。

また、職員宿舎の場合は、引っ越し先の相手が出て行ってもらわなければ、こちらも入ることができないので、相手方とも調整が必要になります。

在職中は子どもはまだ学校に進学していませんでしたが、子どもの転校などもあると、さらに忙しくなります。

自分にとっても、家族にもとっても負担が大きくなるため

できれば、もっと余裕をもって内示をもらい、引っ越しもハイシーズンを避けるような手配ができれば、とてもうれしいと思っていました。

あるとき、出張の車の中で、同じ職場の先輩に、「異動の方法などについて、細かい点で配慮がもう少しできるのではないかと思う」といった主旨の話をしたところ、

「それがわかっていて、この仕事を選んだのだから、我慢したらどうだ。」的なことを言われてことがあります。

私は、より働きやすい職場にしていくことを考え続けることが大切だと考えていたので、単純に現状を我慢することは私としては「思考停止」を意味します。

その時は、全く意味がよくわかりませんでしたが、

「こいつは文句を言っている」(おれだってかまんしているのに・・・)

という人も結構いるみたいですね。

こういった議論は、相手を選んだ方がいいようです。

現役の公務員の方、これから公務員を目指す方、公務員への転職などを考えている方の少しでも参考になればうれしいです。

今回も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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