こんにちは、ttyです。
栃木県庁で5年、長野県庁で8年、計13年間を県職員(林業(林学)の技術職員)として働いていました元公務員です。
詳細はプロフィールページなどをご覧いただけるとうれしいです。
できる範囲ですが、試験対策や仕事内容、働き方などの無料相談も受け付けております。
最近では二次試験の比率も高く、特に「面接」は大きな要素となります。
私もそうでしたが、
「どんな準備がいるのだろう?」
「緊張してうまく伝えられるだろうか?」
「地雷踏んだらどうしよう・・・?」
心配は尽きません・・・
せっかく勉強して筆記で受かったのに、無駄にしたくない・・・
というプレッシャーもあると思います。
もちろん私もそうでした。
今回は、そんな、あなたにむけて、なるべく私の経験も踏まえて書いてみました。
公務員試験の面接で「絶対に言ってはいけないこと」とは??~経験談からオススメの面接対策4つを紹介~
面接オススメ対策1「絶対に言ってはいけないこと を押さえておく」
どの試験にも「それをいっちゃーおしまいよ。」という禁句があります。
例えば、
技術関係の資格試験の面接で、「会社の給料が上がるから。」ではなく、
「技術者としてのスキルを向上させ、社会に貢献したい。」と言った方がいいですよね。
公務員の場合は、
「安定しているから。」「将来安心だから」は、アウトです。
「利益を考えなくていいから」「福利厚生がいいから」もやはりアウトです。
現役の公務員でも「安定しているから」も、その職業を選んだり、現在も働き続けている、理由の一つになっているのも事実ですが、面接では「それをいっちゃーおしまいよ。」です。
面接試験は理想を求めるので、TPOにあった発言を試すという意味でもアウトではあると思います。
それ以上に、面接する側の心理としては、自分が長いこと働いていて、もちろん仕事には生活の安定も求めている。働き続けている理由の一つでもある。
しかし、若い人には、最初から、条件面だけを追い求めてほしくない・・・・
みたいな、ちょっと自分勝手な願望もあると思います。
また、
民間企業の中には、人事ひとすじの面接官のプロフェッショナルという人も少なくないかもしれません。
しかし、公務員試験の面接官は、ベテランではあるものの、人事の仕事自体は、数ある異動先の一つでしかありません。
ある意味ではアマチュアです。
したがって、多くの人は自分の経験に照らし合わせて、
「一緒に働きたい人」や「経験してきた職場や仕事の雰囲気に違和感のない人」を選ぶことになります。
私が勤続年数が増え、段々と後輩を指導する立場になっていった時に、
新人が最初から「福利厚生」「条件面」「安定した人生設計」などを語り出したら、ちょっと違和感をもつように思えます。
もちろんそれらの条件も本当大切なことです。
しかし、中身よりも条件だけを追い求めているような変な誤解を受けてしまいます。
「安定しているから」などのフレーズは絶対に言ってはいけません。
面接オススメ対策2「志望動機は経験談と紐づける」
「志望動機は大切」と様々な面接のマニュアル本には書いてあります。
概ねその通りだと思います。
しかし言葉のチカラだけでは不十分であり、
「経験談と紐づけること」で志望動機の説得力が何倍にもなります。
行政の仕事に関連したボランティアの経験、何か社会的な問題などで困っている人と会った経験といった
「実際に行政の仕事に触れてみた」「この経験から行政の仕事をやりたいと思った」
ということが話せればベストだと思います。
私は学生の頃、所属していたゼミで、県の鳥獣調査などの仕事を請け負っていたため、県の仕事や県職員の人との接点も数多くありました。
そういった「実際の経験」に基づいたエピソードは、どんぐりのせいくらべになりがちな、言葉だけの志望動機よりも、面接官の興味を引き、記憶にも残ります。
私が今、書かせて頂いているこのブログもそうなのですが、
「私が公務員試験を受けて、公務員の仕事を実際にやっていた」という経験があるからこそ、説得力をもってお伝えできると思っています。
試験勉強も大切ですが、自分が公務員という職業をみつめる上でも、公務員の仕事に関連した実体験をつむことをオススメします。
もうすでに、試験までに時間がない・・・という人は、これまでの経験の中で紐づけられそうなエピソードが無いかを思い出してみましょう。
行政の仕事は本当に幅広いので、何か関連性のある経験があるかもしれません。
面接オススメ対策3「民間の就活などで面接に慣れる」
特に、学生で公務員を志望している人にありがちですが、
公務員試験一本に絞っているため、面接の経験そのものが極端に少ない場合があります。
断言できますが
社交的な性格かどうかなどは全く関係なく、面接は場数です。
たくさん面接など受けたり、人前で自分の考えなどを説明する経験を多く積めば
「緊張感の中で自分の考えを自分の言葉で話す」という状況に慣れてきます。
私は、中途半端に民間の就活もやっていたため、
新卒で受けた公務員試験の面接時には、相当数の面接を受けており、すでに面接そのものに慣れていました。
これは、中途半端でも民間の就活をやっていてよかったことでした。
「緊張しなくなる」のではなく、スポーツのように「緊張しながらでも、できるようになる。」というのが正しいです。
また、公務員試験の面接では民間の面接以上に緊張しやすい特有の原因があります。
筆記試験の対策に労力がかかるので、「せっかく筆記に受かったのに、面接で落ちたくない。」という心理からくるプレッシャーです。
これは、もうどうしようもないので、場数を踏んで、プレッシャーがかかった状態でも、話を伝えることができるようになるしかありません。
学生で公務員試験を受験される方でも、民間の就活をいくつか経験してみることをオススメします。
なお、社会人経験のある方は、既に就活を経験しており、仕事の中でもおそらく、自分の考えを伝えるといった機会も多々あるのではないでしょうか。
そのため、プレッシャーの中で話すという点では、すでに十分なスキルをお持ちなので、あまり心配ないと思います。
面接オススメ対策4「受験する行政組織の政策を徹底的に調査」
行政組織が何をやっているのか、ほとんどの情報は公式WEBサイトなどで公開されていますので、興味のある分野や志望動機と関連のある情報は事前に徹底的に調べておくことをオススメします。
国や自治体では「〇〇箇年計画」などの中・長期計画がありますので、ざっくりとした、方向性や政策を見ることもできます。
自分が興味ある分野、やってみたい仕事に関連する部署の仕事、政策、計画、データ、調べればかなりのことがわかります。
関連する国の施策を調べるために「〇〇白書」などを活用してもいいと思います。
興味のある分野について、エントリーシートなどに記載していると思いますので、関連した質問があったときに、「ここまで調べているのか?」とびっくりされるくらい、調べておくと、本気度が伝わります。
私が、栃木県庁から長野県庁を受けなおしたときには、
長野県県の5か年計画、長野県林業白書、長野県森林づくり指針(同アクションプラン)、鳥獣保護管理計画(学生のときの専門)、予算データ、栃木県の同様の政策や、林野庁の森林・林業白書などのデータとの比較などを調査しました。
行政の情報は、一般的にとっつきにくく、つまらないと感じる場合が多く、地味に面倒なので、意外とざっくりとしかやっていない人が多いです。
だからこそ効果的です。
これから、 仕事をする職場の情報をしっかり調べているのは、好印象です。
まとめ
公務員試験という一定のルールの中で、
緊張しながらも「自分の考えを、自分の言葉で、自分の実体験も踏まえて、語れる」かが合格のカギとなります。
その裏付けとなる、 体験談や調査も大切になってきます。
これから、学校を卒業し公務員試験を受ける方、公務員への転職をお考えの方の少しでも参考になればうれしいです。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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