私が実際に会った「社会人採用枠」で公務員に転職した人たち vol83

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社会の荒波?!
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こんにちは、ttyです。

栃木県庁と長野県庁で計13年間を県職員(林業(林学)の技術職員)として働いていました元公務員です。

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数年前から、様々な地方自治体で「社会人採用」という方式がとられるようになってきました。
この採用区分が始まってから日が浅いため、社会人で採用された人自体が少ないのですが、
私は何人か同じ職場になったり、仕事の中でお会いする機会がありました。

今回はその「社会人採用枠で採用された人たち」について、
私の独断と偏見も交えながら(?)お届けしたいと思います。

社会人採用枠の実態

そもそも公務員の「社会人採用」とは

そもそも「社会人採用」とは何でしょうか?

現在、多くの地方自治体で採用している方式で、民間企業や他の公共団体(国の機関など)に一定年数勤務実績のある人を採用する試験です。

社会人経験のある即戦力の人材を採用し、組織を活性化することなどを目的としていますが、

裏事情として、10~15年くらいの前の機関の採用を抑制しすぎて、
ほとんどの自治体で30代前後 (私の年代)。の職員がものすごく少ないという状況になってしまっています。
そのため、年代別の不均衡の解消も理由の一つではないかと個人的には考えています。

最近では、受験時の年齢に上限を設けていない自治体が多いです。

必要となる民間企業等での勤務経験年数は、自治体によって異なりますが、通常の採用枠の年齢制限に達する期間程度としている場合が多いです。

具体的には・・・・
長野県の場合、社会人枠の勤務経験は12年以上です。
最短でこの条件に達するには、

大卒で新卒22歳+12年=34歳
長野県の一般枠の年齢制限は35歳なので、一般枠での年齢制限以上となる人を対象としていることがわかります。 

試験は、筆記の教養、論文、面接が中心であり、一般的に倍率は数十倍~百倍近くになることもあります。

ライバルたちの質も高い場合も考えられるので、総合的に見れば、一般枠よりは、受かるのが難しい試験だと思います。

社会人採用者はどのくらいの年代が多いのか

試験の年齢制限が無いとはいえ、50代からの転職者はみたことがありません。

30代後半~40代前半にかけてが大多数を占めます。

ttyが実際に会ったことのある「社会人採用枠の人たち」

社会人枠採用の人とは比較的交流があった

同じ職場になったり、本庁にいた時に、出先機関とのやりとりで一緒に仕事をした人の中に「社会人採用」の人がいました

そういう意味では、個人的には比較的接する機会が多かったと思います。

民間企業(緑化関係)から転職したAさん(40代)

主に土木工事などで使用する緑化資材を取り扱うエリア営業をされていた方です。
40代前半で転職され、最初に配属された出先機関で公共工事の企画・設計・発注・監督等の仕事をしていました。

「民間にいたときは、年度トータルでの成果が出ればOKだったけど、県職員は締め切りが細かいスケジュールで組まれていて驚いた。」と言っていました。

前職では、あまり短期的なノルマが課される仕事ではなかったようです。

民間ではノルマが厳しいとか、その分、公務員の方がラクというイメージがありますが、
民間と公務員というひとくくりでは語れない部分もありますし、実際にはやってみないとわからないものです。

人と人との間を慎重に調整しながら物事を進める仕事っぷりなので、県庁の仕事には向いているタイプのように思えました。

なお、前職の営業時代に県の公共工事にも関わっていたので、県職員には、その時の知り合いも多かったみたいです。

民間企業(地質調査会社)から転職したBさん (40代)

40代前半で地質調査会社から転職したBさんです。
私が出先機関にいたときに、同じ職場になったことがあります。

技術士などの国家資格をもっており、バリバリの技術屋でした。
地質調査に対する造詣が半端なく深く、色々と地質に関する知識などを教えてもらいました。

別の出先機関へ異動となった際に人間関係で悩み、退職し、また民間の地質調査会社に転職したと聞きました。

もっといろいろと教わりたかったので、 それを知った時は、非常に残念でしたが、
県の技術職は、技術論以外の調整にかかわる労力が多く、バリバリの職人のような人は、仕事がやりにくのかもしれません・・・

(参考記事)

「技術職の公務員」が本当の意味で「専門家」にはなれない理由とは・・・ vol.53
こんにちは、ttyです。栃木県庁で5年、長野県庁で8年、計13年間を県職員(林業の技術職員)として働いていました元公務員です。現在は、公務員を辞めて独立起業しております。詳細はプロフィールページなどをご覧いただけるとうれしいです...

国家公務員から転職したCさん (40代)

この方は、林業の技術職員ではなく、「農業土木」という職種でしたが、交流人事で、林務部局の出先機関に異動になり、一緒に仕事をしました。

前職は国家公務員(農業の技術職)で県でも農政部の出先機関をすでに経験しており、
林業分野は初めてでも、すでにバリバリこなしていました。

国家と地方自治体という違いや、分野が違っても、行政機関の職場を経験してきていると、比較的スムーズに仕事に慣れることができると思います。

私自身も、社会人枠ではないものの、他県からの転職だったので、同じような境遇かもしれません。

まとめ

社会人採用の場合、国家などで公務員を数年やった経験のある人なら、ほとんど問題なくなじめていると思います。

民間企業からの転職者も、人による向き不向き、又、その時の職場の人間関係に左右される要素も多々ありますが、
人あたりの良さや、人と人との調整能力があれば、うまくこなせていけるのではないかと思います。

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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