こんにちは、ttyです。
栃木県庁と長野県庁で計13年間を県職員(林業(林学)の技術職員)として働いていました元公務員です。
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国とは異なり、地方自治体の知事とか市長は、直接の選挙で選ばれて、行政組織のトップにたちます。
「直接に」選ばれた人であるため、ある意味では政府の総理大臣より、その自治体では権力が強いかもしれません。
今回は、そういった知事などに直接会って仕事をする機会があるのかどうかについて書きたいと思います。
部署や案件によっては若手でも機会がある
県庁の場合、出先機関に勤務していると、まずその機会はありませんが、
本庁に勤務していれば、部署や案件によっては直接会う機会があります。
(ケース1)幹部の秘書業務をしている場合
部長などの部局長の秘書的な業務を担当する場合があります。
長野県では「部長付(ぶちょうづき)」きと呼んでいました。
部局長のスケジュール調整をしたり、知事へのレク(政策や重要事項、行事などについて、事前に幹部に説明すること)の日程調整などを行います。
部長に同席するため、知事レク時などには知事室にも同行することになります。
(ケース2)重要な案件があった場合
重要な案件があった場合、事前に耳に入れておくために、知事レクをお願いしたり、逆に知事などが緊急に知りたいことなどでレクを要求される場合もあります。
その業務を担当している部局長又は課長などが知事などに説明することになりますが、
直接担当している担当者も同席することになります。
実務者しかわからない細かいことを聞かれたときのためです。
私は、本庁にいたときに、森林の開発に関わる許認可を担当しており、
現在も建設中の某高速鉄道の許可状況について説明を求められ、上司に同行したことがあります。
トップの指示はあいまいなことが多い
知事の場合と同様に、副知事についても、レクをお願いしたり、レクを求められたりすることがあります。
知事副知事いずれの場合も、具体的な指示があることはほとんどありません。
「しっかりと」、「住民によりそって」、「不備のないように」
といったあいまいな指示であり、具体的には役人が考えてくれというスタンスです。
ニュースなどを観ていると、〇〇首相が、関係閣僚に△△するよう指示したといった報道がされることが多いですが、首相から指示された関係閣僚が「しっかりとやれよ。」とそのまま官僚に丸投げしている姿が目に浮かびます。
人によるかもしれませんが、政治家は、自分では具体的に指示しないで、役人から出てきた案について、いいとか悪いといった注文をつけるというスタイルが多いような気がします。
「考えて実行する人は役人」、「検討を指示して批評するのが政治家」ということでしょうか。
最悪なのは、了承を得られなかった場合です。
私も副知事になかなか了承を得られずに、かなり長期間苦しんだことが多々あります。
また、レクの時間をもらえるのが、数週間後であることすらあり、それでまたNOだと、どんどん時間ばかり過ぎていってしまいます。
まとめ
最後までいって、トップにひっくり返される・・・・途中経過を相談できないのが、役人的には最大の問題です。
このような指示系統が複雑で、やり直しが多く発生する仕組みが、さらに複雑化したのが霞ヶ関の状況ではないでしょうか。
官僚の残業時間が尋常でないのは、政治家に振り回されていることが原因なのは、容易に想像できます。
業務の効率化は現場サイドだけではなく、構造的な問題も含めて検討する必要があると思います。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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