こんにちは、ttyです。
栃木県庁と長野県庁で計13年間を県職員(林業(林学)の技術職員)として働いていました元公務員です。
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皆さんは「公務員の仕事」と言われて、どんなイメージを持ちますか?
「決められたことをひたすらやっている。」
「つまらない。」
といったイメージをもつ方も多いかもしれません。
実際のところはどうでしょうか?
私の10数年間の経験も踏まえて書いてみました。
そもそも公務員の仕事は決められたことの繰り返しなのか?
そもそも、公務員の仕事の中心となる部分は何でしょう?
「ルーチンワークの繰り返し」というイメージを持つ方も多いようです。
堀江貴文氏もその著書の中で「AIの導入で公務員はほとんど要らない」という見解を述べています。
また、公務員の人員削減という内容が議論されるようなネット上のコメントなどには、「もともと決まったような仕事しかしてないんだし、そんなに公務員は必要ない。」という主張する人をたまに見かけます。
そのような、主張などを見て、いつも私は「そうかなあ・・・?」とどうしても思っていまいます。
公務員といっても、地方から国家まで、職種によっても様々な仕事のカタチがあるので、一元論でまとめるのも難しいかと思いますが、私の県庁時代の感覚で述べさせていただきますと
これらの主張をされる方は、公務員の仕事の中心を理解していないと考えられます。
現在ほとんどの行政組織では、ルーチンワークのみで完結する仕事は、外部委託しているか、臨時職員を雇用しています。
このため、正規職員に限って言えば、ルーチンワークだけで完結する仕事だけをしている人は殆どいないと言っていいと思います。
本当に決まったことを毎日やっていればいいのであれば、どんなにラクであったかと思います・・・・。
「決まっている」のは、法令や組織内の規則などのルールの部分であり、
直面している問題に対し、決まっているもの(法令、ルール)を適用して、解決していくことや、
現状に即するように、決まり(法令、条例、組織のルール)を変更したり、新たに作っていくことが行政の仕事の本質です。
技術職であっても、同様であり、
私が長く担当していた山地災害の復旧工事などでは、地質、地形、災害の発生機構など一つとして同じ現場は無く、技術基準を現状にどのように使っていくかは、経験を積む必要がありました。
実際のところ、答えの無い答えを探す仕事ばかりです。
「つまらない仕事」は無いと思うが・・・・
前述したように、少なくとも私が経験した仕事では「決まりきったことばかりで、つまらない・・・・」と思ったことは一度もありませんでした。
むしろ、どうやって解決すればいいんだ・・・・ということでいつも頭を悩ませていました。
しかし、「くだらない・・・」と思ったことは実はたくさんあります。
それは、組織内部の調整に非常に多くの時間を割かれることです。
上司、本庁、部長、副知事、知事、県会議員、国の役人、本当に様々な人たちに気を使い、忖度しながら進める仕事だという側面があります。
よく言えば、組織の秩序を守るため、悪く言えば、責任逃れや組織の面子といったところでしょうか。
私は組織内の人と人との調整を忖度し、いつも最大限に時間を割きながら仕事をするという側面が最後まで好きになれませんでした。
もしかすると、民間企業でもある程度の規模の組織があれば、同じような面があるのかもしれません。
まとめ
仕事がラクだとか大変というのは、個人の主観があり、相対的でもあるので、なかなか難しい部分だと思います。
しかし、公務員を辞めて民間企業を経験し、さらに起業した経験を踏まえても、
決してラクな仕事ではなかったと言えます。
だだし、公務員の仕事は「つまらない仕事」ではなかったと思います。
よくも悪くも刺激は十分すぎるくらいありました・・・・。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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