こんにちは、ttyです。
栃木県庁と長野県庁で計13年間を県職員(林業(林学)の技術職員)として働いていました元公務員です。
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特に技術系の専門試験では、「〇〇白書」などの国の施策などから、出題されることがあります。
このため、トピックスや統計資料の代表的な数値などを頭に入れておく必要があります。
また、国の施策は、だいたいの行政の方向性を示す「トレンド」でもあります。
ポイントを押さえておくことは、2次試験以降にも役立ちます。
国が発行している「〇〇白書」とかって、小難しいし、どこが大事なと・・漠然と読んでもさっぱり頭に入らない・・・
全部を覚えなくても大丈夫だよ。試験に合わせた「見方」さえわかればOK。
最初に務員試験を受けたときは、私も「何が大事かわからない」状態でした。
漠然と繰り返し読んでも、読みなれない情報というのは、なかなか頭に入りません。
決してあなたの理解力が無いのではなく、誰でも同じです。
これにはちょっとしたコツがあります。
今回は、「〇〇白書」など国の施策などの資料を効率的に試験に活かすということを書いてみたいと思います。
「〇〇白書」をゲットする
「〇〇」白書とは、国で発行している資料で、所管する分野の業界の動向やそれに対する政策、統計データなどをまとめて公表しているものです。
森林・林業分野では「森林・林業白書」
農業分野では「食料・農業・農村白書」などがあります。
そのほか、あらゆる分野で「〇〇白書」があります。
以前は、公式ホームページで全文が公開されていなかったので、冊子を購入していましたが、現在では白書などは公式ホームページからでダウンロードして全文を見ることができます。
白書の見方
先に「過去問」から見る
いきなり白書を読んではいけません。
情報量が多すぎて、頭がパンクしそうになります。
最初にみるのは「過去問」です。
公務員試験全般に言えることですが、あくまで出発点は過去問であり、過去問からさかのぼって対策するのが基本となります。
過去問をみて、「白書から出題されていそうな問題」をピックアップします。
「白書から出題されていそうな問題」とは、以下のようなものです。
- 〇〇の面積や〇〇の割合など、数値を出して正誤を回答するもの
- 時事問題
- 国際機関や会議などの英字表記の略語の正誤を回答するもの
例えば森林・林業白書で言えば
- 日本の森林面積(約2,500万ha)
- 日本の森林割合(約67%)
- IPF(森林に関する政府間パネル)
などが該当します。
面積や割合などの統計数値を取り上げている、国際会議などの時事問題を取り上げている、あるいは英字の略称について取り上げている問題があれば「白書からの出題」である可能性が高いです。
過去問と白書を照らし合わせる
次に、過去問で取り上げられている部分が白書のどこに書いてあるのかを確認します。
大体、書いてある場所は限られています。
(森林・林業白書の例)
(基本的な数値は、前提条件として書かれることが多いため、各章の冒頭に多く出てきます。)
(白書には必ず「参考資料」や「付表」といった資料が添付されています。ここにも大事な数値は書いてあります。白書とは別ページに添付されていることもあるので注意しましょう)
(白書には「用語解説」が添付されていることが多いです。英字の略称はここで調べると便利です)
「林業白書(平成30年度森林及び林業の動向、令和元年度森林及び林業施策) より抜粋」
どこに大事な情報があるか確認した上で一旦全体を読みます。
3回以上は読みたいところですが、覚えられれば少なくてもいいと思います。
大事なところがどこか意識して読むのと、漫然と読むのとでは雲泥の差です。
余裕があれば3年分くらい遡ってよんでみる
最新版以外の数年分の白書をみてみるとよくわかるのですが、
実は、白書の構成ほ毎年ほとんど一緒です。
数値や付表を更新し、少し言い回しや最近のトピックスを加えてアレンジしているだけだと思われます。
私が新卒の時は過去のものまでみる余裕がなかったのですが、5年後に長野県庁を受けなおしたときに、
「あれ?みたことある。」と思いました。
最近のものをみても、 東日本大震災など大きな事象があったことで、加えられている項目もありましたが 10年近く前と同じような構成になっている部分が大半でした。
白書や統計資料は、重要な話題を経過を追いながら掲載しているという「継続性」が大事だとも言えますが、
白書を作成している担当者の立場になって考えてみると、大きく内容を変えることに労力が割けないというのが本音のように思えます。
ざっくりでも、3年程度前くらいまでさかのぼってみることで、「何度も出てくる数字」というのが、かなりわかってきます。
余裕があれば、数年分みてみれば完璧です。
まとめ
「白書」のような行政機関の発行するものは、読みなれないと本当に疲れてしまいます。
しかし、ポイントを押さえることで、最小限の労力で、「試験向きの読み方」が可能です。
公務員試験の少しでも参考になればうれしいです。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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