こんにちは、ttyです。
栃木県庁と長野県庁で計13年間を県職員(林業(林学)の技術職員)として働いていました元公務員です。
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地方上級公務員の試験の「専門試験」って、どんな勉強をすればいいの?
ちょっとマイナーな技術職だから、テキストもなくて・・・
地方上級の過去問は、「例題」としてほんの一部しか公表されていないので、国家公務員試験の過去問を使っての勉強になるね。
「解く」というよりは、過去問の情報をもとに、テキストとして活用するのが基本になるよ。
今回は、地方上級の専門試験の過去問を使った勉強方法について書いてみたいと思います。
「地方上級」の過去問は手に入らない?
まず、大前提として、地方上級の公務員試験の過去問は手に入れることができません。
試験を受けても、問題は回収され、持ち帰ることができません。
最近は、例題として1職種につき2~3問くらいは公表されていますが、ごく一部です。
何故でしょうか?
実は、地方公務員試験の問題は各県で作成していません。
教養試験、専門試験ともに
「公益財団法人 日本人事試験研究センター」という機関で作成しています。
どの県も基本的には同じ問題を使っていることになります。
公表されていない理由は、この機関が公表を前提としない形で、各地方自治体へ問題を提供しているからです。
実際に、千葉県庁などで、情報公開請求されても、公開してもらえなかったそうです。
最近公表になっている「例題」を様々な県のものを見比べるとわかると思うのですが、
みんな同じ問題が公表されています。
おそらく、「例題として公表していい問題」が指定されているのだと思われます。
なお、東京都特別区などは、独自の問題を使用しているようで、公開が可能です。
したがって、地方公務員試験を受ける場合は、国家公務員試験の過去門で勉強することになります。
教養試験やメジャーな職種であれば専門試験も問題集がありますが、
マイナーな職種の専門試験は、国家公務員試験の過去問を情報公開請求して手に入れる必要があります。
専門試験の具体的な勉強方法について次からみていきましょう。
過去問を使った専門試験の勉強方法
基本的なやり方
基本的に、過去問を「解く」のではなく、過去問に書いてある情報をテキストにして勉強していきます。
正答以外もチェックして、誤答は何が間違っているのか、関連する情報などもチェックしていきます。
できれば、同じ職種を受ける人同士で分担してやると効率がよく、モチベーションの維持にもつながります。
大学の研究室などに、先輩が勉強した、遺産がある場合もあるので、できる限り他力も活用しましょう。
実際に過去問をみてみましょう
H30長野県 地方上級(林業)
林業ではよくでてくる話題です。
人口林は45~50年くらいで、丸太として切り出す年齢になります。
しかし、現在は林業の低迷で切り出すことがなかなかできなくなっているという社会背景を知っているだけで解ける問題です。
林業白書にもよく出てきます。
(H30林業白書より)
森林の土木関係でよく出てくる問題です。
「表層崩壊」のほか「深層崩壊」についてもおさえておくといいと思います。関連して「地滑りなど」もみておくとより完璧です。
しかし、解いていて思ったのですが、a集中、b凹部がわかれば、解けてしまうので、なんとなく感覚でもとけてしまいそうです。
中にはこのような問題もあります。
(H30 千葉県 上級(農業)
植物ホルモンに関する問題です。
ほとんど高校の生物でもやっています。
このようにメモ書きをつけていくと、「テキスト」としてより使いやすくなります。
(H30 長野県 上級(総合土木)
測量に関する問題です。
「閉合トラバース」と、公式がだいたいわかっていれば、解けます。
解いていて思ったのですが、見た感じの角度で50°または55°だということが見当がついてしまいます。
101°の半分よりちょっと大きくなりそうだから、55°・・・・という感じでも解けてしまいました。
このやり方だと、応用できないので、主旨である「過去問をテキストとして使うための勉強」にはなりませんが、本番では、こういう見方も大切です。
まとめ
過去問をいきなり解く必要はありません。
過去問はテキストとして活用する、勉強するための材料にすぎません。
むしろ、最初から解こうとすると、自信をなくしたりするので、
最初はわりきって、調べて、自分のテキストを作ることに専念した方がいいです。
私が試験勉強をしていたときは、林業関係の専門書などから調べていましたが、
最近はインターネットでもかなりの情報が引き出せるようです。
インターネットの情報も活用して、効率的に勉強しましょう。
今回も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
(ttyおすすめ書籍)
「公務委試験受かる勉強法落ちる勉強法(「合格の道)研究会 洋泉社)」
私は2回とも独学で合格しましたが、基本的にこのテキストの勉強法をベースにしています。
毎年出版されていますが、極端にかわっていないので、昨年度版を中古でゲットするのもありだと思います。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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