こんにちは、ttyです。
栃木県庁と長野県庁で計13年間を県職員(林業(林学)の技術職員)として働いていました元公務員です。
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大阪府で、残業を減らすために、6時半になるとパソコンが強制的にシャットダウンされるようになるみたいだよ。
忙しくて、ただでさえ仕事終わんないのにね~
持ち帰り残業が増えるだけじゃないの?
・・・・という大阪府職員の声が聞こえてきそうな気がしています。
大阪府は、「働き方改革」の一環として、職員のパソコンを18時半に強制的にシャットダウンするシステムを導入するそうです。
正直言えば、笑ってしまいました・・・・
以下理由を書いてみたいと思います。
6時半にPCが落とせるのは、働き方改革をした「結果」だよね
以前から様々な自治体で行われてきた、業務の効率化。
6時半にパソコンが落ちるから、仕事が早くできるなら、もっと前からできてます。
早く帰りたいもん・・・
公務員の処理能力なめてますかね・・・・
中には、公務員は「残業代のため、だらだら仕事している」と思って方もいるかもしれませんが
本当に激務だと「お金なんていらないから、人間らしい生活させて。」というのが、現場のリアルな声だと思います(体験談)です。
ジャーナリストの冷泉彰彦氏もWEBのコラムで述べていますが、「6時半PCシャットダウンは、働き方改革の成果であって手段ではない。」です
「塾に行かせれば勉強ができるようになると思っている親」と発想が一緒です・・・・
とにかく「資料」減らしましょう、「急な依頼」をやめましょう
私の公務員の経験から考えられる、最も効率化できるポイントが
「資料の削減」と「急な依頼の対処」です。
会議の記録、議会での幹部の手持ち資料、とにかく「念のため準備する」文化なので、
必要最小限が何なのかすら誰もわかっていません。
最小限な資料を「決める」だけでも絶大な効果があるはずです。
また、議員や組織幹部などから急な依頼や調査がきて、調整に振り回されます。
「今すぐに」「今日中に」「お昼までに」「できるかぎり最速に」
・・・・矢継ぎ早のリクエストで通常業務が夕方以降になってしまいます。
一度壊れたリズムを立て直すにも労力がかかります。
その上、業務が縦割りすぎて、担当者に丸投げ状態が一般的であり、誰も手伝ってくれません。
緊急の依頼は、節度をもって、どうしても急に対応するなら、その分を誰かがカバーできる仕組みが必要です。
そいういった、職員のぶっちゃけトークをすれば、誰でもいいそうなことには触れずに、
ちまちました効率化で実績を作ろうとするため、うまくいかないことが多いんです。
でも、ぶっちゃけトークをすると、組織や幹部批判ともとれる内容が出てくるから、誰も触れない・・・
自前での改革には限界があるので、改革自体をしがらみのない第三者に付託する方がいいと思っています。
まとめ
大きな組織がよくやってしまう失敗で
「見た目によく見える成果」を急ぎすぎて、中身がスカスカの改革です。
大阪府はこのままでは、
業務の削減を考える時間すらなくなって、持ち帰り残業や、早朝の「早業」、申請しない残業が増えていきそうです。
職員の健康とモチベーションがどんどん下がるまえに、
幹部の方々は自分たちがやっていることの意味を考えてほしいと思います。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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