「国からの出向者」を観察してみた話~ vol 118

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こんにちは、ttyです。

栃木県庁と長野県庁で計13年間を県職員(林業(林学)の技術職員)として働いていました元公務員です。

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県庁で働いている人は全員が純粋な県職員ではありません。

臨時や嘱託職員、あるいは「出向者」が存在します。

市町村からの出向者も稀にいますが、多くは国からの出向者です。

今回は、多くの「国からの出向者」を見てきた感想を書いてみました。

「管理職」として赴任する

国からの出向者は課長や部長級待遇

まず、前提として国からの出向者は「総合職(旧国家一種)」のいわゆるキャリア官僚です。

そして「管理職」あるいは同等の職位として赴任します。

私が所属していた「林務部」では、森林政策課の「企画幹(きかくかん)」がほぼ固定されている国(林野庁)からの出向者のポストでした。

企画幹というのは、課長級の職員です。

課長級というのは、実際に課長ではないけれども、同等という意味です。

建設部局は伝統的に部長ポストは国(国土交通省)からの出向者でした。

その他に総務部長なども国からの出向者となっている例が多いです。

例外もあった

今はほとんどみかけませんが、私が栃木県庁の出先機関で働いていた頃、国(林野庁)からの担当クラスの出向者がいました。

キャリア官僚ではなく一般職でしたし、普通に担当の仕事をしていました。

栃木県庁にはかつては、そういう交流人事があったようです。

出向者の観察日記

A企画幹

あまり目立たないようにふるまって、赴任期間(2年)が過ぎ去るのを待っているような印象でした。

実際にこのポストの固定化された仕事はほとんどなく、ハンコだけ押していても仕事そのものは回るので、「余計な口出しはしないでおこう・・・」という人が多いです。

典型的なパターンだと言えます。

B企画幹

フレンドリーで、積極的にコミュニケーションを図ろうというタイプでした。

ちょうど、某補助金の不正受給問題が発覚した時期でしたが、B企画幹は明るく真面目にそれらのトラブルにも向き合っていたので、すごいと思いました。

どちらかと言えばめずらしいタイプだと思いましたが、個人的にはすごく好印象でした。

C企画幹

国のキャリア官僚を体現したような人物でした。

年上の課長補佐などにも、タメ口だったりと、キャリアとノンキャリが混在する国の機関ではよくあることなのかもしれませんが、あまり見慣れない光景だったので、驚きました。

今までの人たちは、あえてそれを見せないようにしていたのを正直に表現していただけかもしれません。

何となく国の機関での内情がうかがえます。

年齢は私と同じくらいでしたが、正直、個人的にはあまり好きではありませんでした。

積極的には関わらないようにしていました。

まとめ

国の出向者は、何のためにいるのだろう?

新人の頃はよく思っていました。

国の機関との調整役になってくれるし、仕事がスムーズに回るというポジティブな捉え方と地方自治体を一定のコントロール下に置きたいという悪習という二面性があると思います。

県庁、特に本庁にいると国の補助金がかかわる仕事が非常に多いので、国に顔が利くと仕事がやり易いのは実感としてあります。

しかし、部長級など県の大きな政策判断に関わる役職にまで国の出向者を置くのはやりすぎだと個人的には考えています。

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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