こんにちは、ttyです。
栃木県庁と長野県庁で計13年間を県職員(林業(林学)の技術職員)として働いていました元公務員です。
詳細はプロフィールページなどをご覧いただけるとうれしいです。
FAQページを開設しました。
※随時更新してます!
公務員の職場は、3~4年ごとに定期的に人事異動(転勤)があります。
そのため、自分が異動にならなくても職場の環境が毎年変化します。
これは、10数年間の公務員生活の中で、経験した、超若手しかいないメンバーで仕事をしたときの話です。
若手ばかりの部署
私が栃木県庁から長野県庁へ転職し、3年目の年のことでした。
当時私は、ある出先機関で山林の土木関係の仕事をしていました。
山地災害の予防や復旧、森林整備などの公共事業の企画、調査設計、工事監督といったことを、管理職を含め10人程度で分担していました。
私は、栃木県でも、同様の仕事を2年ほどやっており、その仕事自体は5年目でした。
その年のメンバーは、人事異動のめぐりあわせと育休などが重なり、土木関係の経験がない人や新人ばかりのメンバーとなってしまいました。
しかも、仕事の量自体は、前年のベテラン職員が計画していった、質的にも量的にも県内の出先機関でも有数でした。
育休はしょうがないにしても、人事がどうしてこうなったのか、未だに経緯はよくわかりませんが、時々このような「事故」がおこるようです・・・・。
実質的に中心人物になってしまった・・・・
「大丈夫」というしかなかった
経験は浅いものの、実質的に一番長い経験者になってしまった私は、どうしても中心になって仕事を進める必要がでてきました。
縦割りの個人主義的な仕事の進め方に慣れてしまっていた私は、初めて、新人や若手の人たちを、いかに短期間で戦力化するか、チームワークで乗り切るかということを考えました。
正直、このメンバーでこの仕事量がこなせるのかいつも不安がありましたが、
若手の人たちには「大丈夫。大丈夫できるよ。」と自分に言い聞かせるみたいにひたすら言い続けていました。
こちらから相談してみる
自分の仕事をする時間と、若手の支援の時間をきっちり決めて、自分の仕事はなるべく短時間で集中してこなし、
定期的に若手の相談に乗りながら、というかむしろこちらから相談するような感じで進めることにしました。
「わからなければ聞いて。」と言われても、なかなか聞けないことが多いのは経験的にわかっていたので、こちらから聞きに行くことにしました。
後ほど「影響力の武器(戦略編)(スティーブ・Jほか、誠信書房」という書籍で知ることになるのですが、
ある心理学の実験で、
上司などに対して、部下などは上司の期待値の半分ほどしか、聞いてこないという実験結果があるそうです。
「わからないことは、どんどん聞いて」というだけでは不十分なのです。
定期的に話かけながら、「つまらないことでも何でも、何回でも答えるので、気にしないで聞いてくれ。」というメッセージを伝えました。
本当に大丈夫になった
もともと意欲のある若者たちであったため、どんどん吸収し、仕事も進めていくようになりました。
正直、技術的に私もわからないことも出てきましたが、一緒に考えたり、ほかの出先機関や本庁にいるベテラン職員などに教えてもらいながら、なんとかしました。
そして1年たった頃、「大丈夫。大丈夫。」が本当に実現しました。
信頼することで若手は伸びる
この一年の中で学んだことは、
「若手は信頼することで伸びる」ということでした。
「あなたの力が必要だ。」というエンパワーメントを与えるメッセージを心がけていましたが(っていうか本当のそういう状況でした。)
これは後ほど「人を動かす(D・カーネギー、創元社)」という書籍で効果を知ることになります・・・・
正直、信じてまかせるしかなかったわけですが
そのためには、いつでも聞けるし、協力してもらえるという安心感のある環境づくりが大切だということを学びました。
人に教えるという過程で、自分自身の技術的な理解も数段深まり、新人や若手の人に、むしろ私が成長させてもらったと思っています。
まとめ
正直、それまでは自分の能力を向上させることに重きを置いていたのですが、
人に教える、チームワークを作っていくということを経験したことで、新たな仕事の面白さを発見しました。
この経験はその後、本庁での研修担当をしたときにも活きましたが、
何よりも、人に教えたり、一緒に考えることによって、誰かが成長していく姿を見るのがとても楽しいという発見がありました。
県庁では、新人などの教育という仕事は、「めんどう。」「自分の時間がとられてしまう。」という風潮がありました。
しかし、現在は新人であっても、通常の職員と同じ量や質の仕事が割り振られるので、教育にそれなりの時間を割くのは当然のことであり、新人を戦力化することは、自分たちの仕事を楽にすることでもあります。
何よりも、教えている自分自身が成長するチャンスです。
「めんどうだ。」という話をきくと本当にもったいないと思います
これは、現在の起業の中にも活きてきており、将来的には果樹栽培や農業ビジネスなどのセミナーなども構想しています。
自分の仕事観には、ちょっとした革新的出来事でした。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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