こんにちは、元公務員ttyです。
栃木県庁で5年、長野県庁で8年、計13年間を県職員(林業の技術職員)として働いていました。
他にやりたいことがあったため、民間企業への転職を経て、現在は独立起業しております。
今回は、 「そもそも私が公務員になったわけ」について、思い出しながら書いてみました。
「そもそも、どうしてあなたは公務員になったの?」への私の答えについて~vol.49~
探していたのは「公務員」ではなく、学校で勉強した知識を活かす仕事
私が大学で専攻していたのは「森林科学」という分野でした。
森林の生態系や林業に係る知識・技術などを勉強しました。
私は、子どもの頃から、生き物(とくに動物)が好きで、野生動物の勉強がしたくて、この分野を選びました。
大学では、野生鳥獣管理学の研究室でサルの生態等について研究しました。
就職先は・・・・少なっ!
「環境問題」とか今深刻だし、大事な分野だよね~。
と言われることもありますが、いざ、専門を活かした就職先を探すと・・・無い。
特に民間でほぼ、無いに等しいです。
県又は国の公務員では、林業の技術職員という仕事があるため、その仕事を選ぶことにしました。
しかし、ちょっとのんびりした性格だったのか(自覚なし・・・)
お恥ずかしながら
公務員試験対策をがっつり準備している人もいる中、明らかに出遅れており、
民間の就活も中途半端にやりながらの、公務員試験も・就活も超劣等生だったように思えます。
1か月半くらいの勉強で公務員試験に受かってしまった
気持ち的にも中途半端でスタートした公務員試験でしたが、
試験勉強をしているうちに、だんだんと「せっかくの専門を活かしたい。」とモチベーションが上がってきました。
もう時間的には一カ月ちょっとしかありませんでしたが、対策を絞りこみ、一緒に勉強させてもらっていた友人たちにも助けてもらいながら、
勉強期間が超少ないにもかかわらず、栃木県の林業職に合格しました。
(参考記事)
その後、この時の経験なども活かし、長野県庁を受けなおして合格し、故郷に帰ることになりますが、新卒で就職した頃は、いろいろと流されながらも、
ちょっと遅れながらやってきた「専門性を活かしたい」という想いからでした。
(参考記事)
答えはそれぞれあっていい
実際に働いてみると、全てではありませんが、専門性は活かすこともでき、生活も比較的安定しています。
社会的評価も低くはなく、部署によってはブラックな面もありますが、県庁は決して悪い職場ではないと思います。
しかし、10数年のうちに、自分のやりたい仕事のスタイルや興味の対象も徐々に変化しました。
と、いうよりも、段々と、本当にやりたいことや、生きたい人生がわかってきたとも言えます。
たまたま、それが、県職員をやっていると実現できなかったことなので、辞めることにしました。
県庁を辞めるとき、ある近しい人に「そもそも何で公務員になったのか?」と、思いとどまるように説得気味に言われたことがあります。
「勉強してきたことを活かしたかったから。民間で活かす道がみつけられなかった。今は、もっとやりたいことを別にみつけたので、早々にそちらにシフトしたい。」
という回答をしたら、
その人は、「みんな、そう思うけど我慢している。」と言いました。
「それなら、我慢した方がいいと思う人はそうすればいいよね。私はしないけど。」
という回答をしたら、黙ってしまいました。
その人の頭の中には、仕事を選ぶ基準が「安定しているから。社会的地位があるから」ということしかないようでした。
公務員という「身分」に「安定」を求めることだって、全然悪いことではありません。
だれだって、安心・安全に生きたいです。
林業職のようなマニアックな技術系の職種で、民間ではあまり需要がないけど、公務員として働くことで仕事に活かせる場合もあります。
始めるのも辞めるのも、各々の価値観と相談し、どんな理由だっていいと思います。
(ただし、面接で「安定」を強調するのはやめましょう・・・)
そして、やってみなければ、正直何もわからないです。
周りで騒ぎたてるのは、ほとんど、自分では、やったことがない人ばっかりです。
雑音は気にせず、思うようにやりましょう。
これから公務員を目指す方、転職などを考えている方の少しでも参考になればうれしいです。
今回も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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「ドイツ林業と日本の森林」
日本の官僚主導の林業政策に疑問を感じ、外国の林業政策に興味があって読みました。
ドイツでは、現場サイドに意思決定の権限がかなりあることに驚きました。
どうしても行政組織には閉鎖的な面があり、視野がせまくなりがちなので、凝り固まった思考をほぐすには、違う国の情報も役に立ちます。
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