県職員の「異動(転勤)」はどこまで希望を聞いてもらえますか?という話 vol105

転勤の辞令を受けた人 公務員の生活
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こんにちは、ttyです。

栃木県庁と長野県庁で計13年間を県職員(林業(林学)の技術職員)として働いていました元公務員です。

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県職員って転勤多いよね?希望どおりのところにいけるのかな?

tty
tty

条件が合えば希望どおりにいくケースもあるよ。

でも「希望どおりにいかない」というのが正直なところ・・・。

県職員の場合、だいたい3~4年で「異動」(転勤)があります。

部下がいる職位の場合(長野県なら係長級以上、栃木県なら課長級以上)の場合はもっと短くて2年程度が標準です。

場合によっては引っ越しを伴うこともあり、自分だけではなく、家族の問題でもあります。

「職員の『希望』はどこまで聞き入れてもらえるのか」が今回のテーマです。

たまたま条件が合えば考慮される

管理職との面談で希望を伝えるが・・・・

異動希望について、毎年11月下旬から12月上旬にかけて、管理職との面談があります。

だいたい10~15分程度で

今の仕事は量が多いか、難しいか、悩みがあるかなどの状況や

異動した場合の希望先の聞き取りが行われます。

異動の希望を伝える際に、どの職場でも必ず言われるのは、

『「できる限り」、「配慮してもらえるように」、「(人事部門に)お願いしときます。」』

本当にお願いしているのかは知りませんが、「約束はできないよ。」と必ず予防線を張ってきます。

条件がたまたま合えば配慮される

全体で調整していく中で、条件がたまたま合えば、希望に沿うこともあります。

地域だけ希望どおり、という場合もあります。

「行きたくない」職場がもしあった場合、うっかり方面だけ考慮されて行ってしまうこともあるかもしれません。

私の長野県の1回目の異動など、まさにそうでした。

以下、実際に私の希望と実際の配属です。

(栃木県庁)

異動希望実際の配属備考
新規採用県南西部の某出先機関希望を聞かれなかった
異動1県西部の某出先機関県西部の別の出先機関地域だけあってた

(長野県庁)

異動希望実際の配属備考
新規採用県中部の出先機関 県中部の出先機関 希望どおり
異動1県北部の某出先機関本庁 地域だけあってた
異動2県北部の某出先機関県北部の某出先機関希望どおり

ポストの数や新規採用の場合、組織の方針もある

役職がつくと、ポストの数自体が限られるので、ヒラ担当よりさらに、希望どおりにいく条件が制限されます。

また、新規採用者の場合、組織の方針による部分も多いあります。

長野県の場合、技術系であれば、3回目の異動までに、本庁勤務を経験させるという暗黙のルールがあるそうです。

また、行政職の場合は、最初の配属か、一回目の異動のどちらかで、本庁に必ず配属されます。

家族の特段の事情があれば考慮される

家族の特段の事情があれば考慮される場合が多いです。

ここでいう「特段の事情」とは、病気や介護などの事情と考えていいと思います。

子どもの進学や配偶者の仕事などは、あまり配慮されません。

(私が実際に見てきた感想です。)

子どもが高校に通いだした→×あまり配慮されない。

共働きである→×あまり配慮されない 

親の介護が必要である→〇配慮されることが多い

自分や家族に持病があり通勤範囲が限られる→〇配慮されることが多い

実際に私が面談のときに、子どもが生まれたばかりなので、引っ越しの負担が大きく、引っ越しを伴う転勤はやめてほしいといったところ。

「え?子どもが小さいから、家族で引っ越せるんだよね?」と言われたこともあります。

高校などに通っていれば、単身赴任になったりするけど、小さければ、家族で引っ越せるという理屈のようです。

このように、どちらかといえば、希望というよりは、異動できるのは当たり前という前提で、できないやむを得ない事情をきくという感覚なのかもしれません。

まとめ

「異動は希望どおりにいかない」という前提のもとに、行われているというのが実態です。

これは民間企業でも同じかもしれません。

しかし、行政でも徐々にテレワークなども導入されてきており、働き方も変わってきます。

全国や県内全域を引っ越しながら仕事をするということも、将来的にはあまり行われなくなる可能性もあると思います。

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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