こんにちは、ttyです。
栃木県庁と長野県庁で計13年間を県職員(林業(林学)の技術職員)として働いていました元公務員です。
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公務員試験の論文試験って、何の対策をすればいいんだろ・・・・?
論文の練習にあまり時間をあてられないし・・・・
公務員試験を受けたときは、私もそう思っていました。
そして、ぶっちゃけていいますと、論文試験については特に何も対策をしませんでした。
新卒の時は、対策をする余裕がありませんでした・・・・。
そして、栃木県庁に入ってから長野県庁を受けなおすときは、あまり重要視していなかった・・・というのが正直なところです。
しかし、もちろん対策をした方がいいのは間違いありません。
自分が実際に試験を受けてみた経験を踏まえて、論文試験の対策について書いてみたいと思います。
論文試験とは
公務員試験における「論文試験」とは、端的に言えば、「提示された課題についての解決策などの結論を1000字前後の文章にまとめる筆記試験」です。
国家公務員でも地方公務員でも、論文試験が課されることがほとんどです。
二次試験の集団討論や面接と合わせて評価されますが、配点は公表されていないことが多いです。
二次試験での採点となりますが、一次試験の筆記のときに一緒にやってしまうこともあります。
(長野県ではその形式でした)
論文試験は、高校入試や大学入試や推薦入試の試験で課されることのある「小論文」とほぼ同じものだと考えていいと思います。
論文試験で大切なこと
だいたいの形式を頭に入れておく
論文の書き方には形式のようなものがあります。
①「定義」→②「背景」→③「解決策」→④「まとめ」
といった順番で書きましょう。
といったことがよくテキストなどには書いてあります。
「定義」というのは、例えば「働き方改革」といった問題を取り上げる場合に、働き方改革とは・・・・という説明書きを書くことです。
しかし、言葉の定義自体にあまり自信が無い場合もあると思いますし、文字数が多くなりすぎると、ただの頭でっかちの文章になってしまうので無理して厳密に書く必要はないと思います。
最悪、無くてもいいと思います。
背景→解決策→まとめ という流れですがこれは、書いている人も書きやすい流れなので、そのとおりの流れでいいと思います。
いちばん大切なことは事前情報のインプット
論文形式の文章は、たくさん書いている人にはかないません。
完全に「数」です。
この部分で勝負する必要はなく、いちばん大切なことは課題に対する事前情報のインプットです。
何故、論文試験が難しく感じるかというと、その課題について、知識が不足していることが多いためです。
自分でコラムなどを書くのであれば、オリジナリティが必要となりますが、試験の場合、かならずしもオリジナリティは重要ではありません。
論文試験の課題はある程度推測が可能です。
具体的には、一般的に行政がかかえている課題、その自治体などが課題としていることです。
具体的には下記のような課題が比較的頻出です。
- 外国人労働者の受け入れ問題
- 少子高齢化
- 過疎化
- 観光政策
- 防災
- 空き家問題
- 公共交通機関の維持
- 地球温暖化
- 循環型社会
- 男女共同参画
- 働き方改革
地方自治体などの中長期の総合計画などをみて、課題と関連する施策などをみておけば、それをアレンジして書くことができます。
総合計画などは、公式ホームページなどから見ることができます。
また、課題や政策の情報を頭に入れておくことは、面接や集団討論においても有利になることは間違いありません。
(参考記事)
具体例で検証
例えば、長野県の例でみてみましょう。
長野県は、「移住したい都道府県」ランキングで 10 年連続1位に選ばれています。 その要因として考えられることを挙げるとともに、今後も1位を維持していくためには、 県は具体的にどのような取組を進めていく必要があるか、あなたの考えを述べなさい。
(平成28年度大卒程度行政B以外)
これに対し、県総合計画「しあわせ信州創造プラン2.0)」に記載されている「移住」に関わる政策をみてみましょう。
○多様なニーズに応じた信州暮らしの魅力発信や、住まい・就業などワンストップでの相談体制の充実等により、官民一体での移住を促進
○交流や現地ボランティア活動などの関わりを通じた様々な支援の取り込みや、地域との信頼関係の構築により、移住への意欲を喚起
○楽園信州空き家バンク等により、農地・山林付き住宅など住まいの情報を提供
○コンパクト住宅の普及や情報通信基盤の整備、シェアハウスの導入など二地域居住しやすい環境づくりを促進
○移住者や、週末信州人などの二地域居住者に対する不安解消と地域への溶け込みに向けた支援を充実
○外部人材と協働した地域の魅力発信や体験機会の充実など、農山村活性化のための都市農村交流を促進
○高齢者が県内に移り住み、地域住民や多世代と交流しながら健康でアクティブな生活を送ることができる「生涯活躍のまち(日本版CCRC)構想」などの仕組みづくりに対し助言
○県の新規水力発電所の電力販売を契機とした大都市との交流を推進
(長野県総合計画「しあわせ信州創造プラン2.0」より抜粋)
すでにほぼ答えが書いてあると思いませんか?
また、試験を作成するのも職員であることを考えれば、問題を作成する人の立場に立ってみれば、こういったところから出題しくなると思いませんか?
もちろん、自分の言葉で、自分の経験なども加えてアレンジできることがベストですが、これだけの事前情報をなんとくなくでも、うろ覚えでも見ておくだけで、試験としてはかなり楽になるはずです。
繰り返しになりますが、公務員試験の論文試験という場においてはオリジナリティをもった奇抜なアイディアよりも、事前情報の把握が重要です。
時間配分について
論文試験はだいたい1時間前後の試験時間としている場合が多いです。
「まとめてから書き出す」という情報もあるようですが、
1時間という時間は、結構短く、書くのに忙しいです。
私が受けた2回ともけっこう、慌ただしかったように思えます。
結論だけは、簡単に箇条書きしておいて、さっさと書き始めた方がいいと思います。
まとめ
正直、論文試験の対策をしたことがなかったのですが、
「これをやっておけばよかった~」ということを書いたつもりです。
これから試験に臨まれる方などの少しでも参考になればうれしいです。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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