公務員試験で「自分の大学の専攻分野以外を受験しても大丈夫なのか」という話 vol 115

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こんにちは、ttyです。

栃木県庁と長野県庁で計13年間を県職員(林業(林学)の技術職員)として働いていました元公務員です。

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今回は、その中で比較的多いご質問について書かせていただきます。

公務員試験で大学の専攻している分野とは違う種類に職種を受験したいんだけど面接とかで不利にならない?

tty
tty

試験は平等に行われるよ。面接も志望動機を整理しておけば大丈夫。

公務員試験で大学などで専門的に勉強している分野とは違う職種を受験したいというケースもあると思います。

今回は、そのようなケースでの受験は不利なのか?や受験対策などについて書いてみたいと思います。

公務員試験では学校での専攻分野以外も受験できる

公務員試験で技術系の職種を受験する場合、自分が大学などで専門的に勉強していた分野とは異なる職種を受けたいというケースがあります。

公務員試験では年齢制限意外の要件を設けていない場合がほとんどであり、獣医師や保健師など、国家資格の取得や取得見込みが受験資格になっている職種を除き、全ての職種を受けることは可能です。(国家公務員の「大学院卒」という例外も稀にあります)

そのため、公務員試験では学校の専攻分野以外でも、ほぼ全ての職種を受けることができます。

専攻分野以外の職種を受けるのは本当に不利なのか

専攻分野以外を受験するにあたり、2つのポイントがあります。

  • 一次試験の「専門試験」で不利かどうか?
  • 二次試験の「面接」で困らないか?

といったことです。

それぞれについて見てきたいと思います。

専門試験の筆記で不利とは限らない

一見すると、その分野の専攻の人たちとの競争をすることになるので、スタート時点で少し不利のような気がしてしまいます。

しかし、必ずしもそうとは限りません。

特に、大学では、専門分野の基礎や体系的な教育が行われていないことが多いからです。

公務員試験では、超難問はほとんどなく、広く浅く、基礎的な問題で構成されています。

一方、大学で教育にあたっているのは、教育者というよりは研究者ですので、自身の専門分野は深くても、意外に基礎的な知識や体系だった教え方があまり行われていません。

大学での勉強と公務員試験で求められる能力とは「別物」です。

そのため、その分野の大学にいたとしても公務員の「試験用」の対策をしなければ対応できません。

過去問をテキストとして対策するという方法をとれば、極端に不利になるということではないと思います。

実際に、私が現役の職員だった頃も、林学系以外の園芸系や生態学系の学科の出身の人はたくさんいました。

面接で不利になるかどうかは「志望動機」がポイント

筆記試験よりも注意しておきたいのは、面接時の「志望動機」についてです。

自身の専門分野との関連性については問われるので、整理しておく必要があります。

その際、やはり大切なのは「実体験」に基づく志望動機です。

インターンシップなどを活用し、実体験にも基づく志望動機を整理しておくととで、漫然と「専攻分野だったので。」という志望者よりも、むしろプラスに働くはずです。

専攻意外の職種で入庁して実際の仕事はどうか?

試験に無事合格し、実際の仕事が始まってからも、特に不利になることはありません。

実際には、仕事に必要な知識は、入庁後に覚えることの方が多いです。

「専門試験じゃないのか!」と世間からはお叱りを受けそうですが、それが良くも悪くも現実です。

私も入庁後は、森林関係の土木系や法律系の仕事が多く、これらの分野の詳細な知識は皆無だったので、仕事を始めてから覚えたことがほとんどでした。

公務員試験に合格する程度の知識があれば十分であり、そういう意味では、みんな一律のスタートになります。

まとめ

行政職の場合、専門試験は法律系の科目から選択をし、受験者も様々です。

しかし、専門職の場合、ある程度限られた分野を勉強してきた人たちが受験します。

公務員試験は相対評価なので、ほかの受験者との競争という形になり、その分野以外から受験することは不利に見えます。

しかし、自分の専門外の分野を受験するにあたり、インターンシップなどを活用して、実際に現場を体験してみたなど、積極的に行動してきたことをアピールできれば、むしろプラスに働かせることも十分に可能です。

学校を卒業し、公務員試験を受ける方や公務員への転職などを検討されている方の少しでも参考になればうれしいです。

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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