こんにちは、元公務員ttyです。
栃木県庁で5年、長野県庁で8年、計13年間を県職員(林業の技術職員)として働いていました。
いまは、ほかにやりたいことがあり、民間企業を経て独立起業しております。
今回は、
公務員の仕事って、小難しそう・・・
転勤で仕事変わるっていうし、新人の時はどうやって、仕事を覚えるの??
研修は?教育システムは??
といったことについて、書いてみました。
公務員の仕事ってどうやって覚える??研修は?教育システムは?
やたら充実する新人のときの「研修」
新人のときは研修ラッシュ・・・
新人のときは、入ってすぐに、新規採用者研修があります。
栃木県のときは、通いで、約2週間(H17年度当時)
長野県のときは、宿泊で、約1週間(H22年度当時)
ビジネスマナーや会計制度など基礎的なお勉強や、
グループ発表やディベートのようなものなどもありました。
しかし、同期の友達はできるけど、あまり実務に役立った記憶はありませんでした。
研修の質うんぬんではなくて、実務の場面では、仕事が多岐で細分化しすぎていて、全ての仕事を網羅するようにカリキュラムを組み立てると、一般論のような、ぼやっとした内容になってしまうためだと思います。
これ以外にも、新人のときは、研修が多く、仕事の合間に参加しなくてはならないので、結構忙しいです。
昔は違ったみたいですが、今は、新人でも、他の人と同様の1人の戦力として業務が割り振られるので、なかなか忙しいです。
その他の研修も充実
昇進前研修みたいなものもあり、主任、係長、課長に昇進する前など、該当するタイミングで研修を受けたりします。
そのほか、基本的な情報処理事務(マイクロソフト系のソフトの使い方)やプレゼンテーション研修なども希望すれば受けることもできます。
土木など技術系の仕事をしている場合、設計・積算・調査測量などの技術系の研修もあります。
私が、開発関係の許認可業務をしていたときは、クレーマーに近いような事業者さんも多く、「ヘビークレーマー研修」というのを勧められたこともあります・・・・・
本庁などにいると逆に研修の講師をすることもあります。
私も、森林の法規や許認可等の研修を担当していたこともあります。
実際のところは、実務で覚える
研修だけでは足りない
充実した研修はあるものの、研修ではあくまで一般論を教えます。
それだけで全ての、実務ができるわけではなく、
仕事のほとんどの部分は実際の仕事をこなしながら、以前の事務処理を参考に覚えていくことになります。
職場で教えてもらえるか
ojt(On the Job Training)という考え方もありますが、ぶっちゃけたところ、「放置」状態が多いと思います。
新人でも、異動してきても、誰も仕事を教えてくれないと思った方がいいです。
自分で調べて、わからなければ質問・相談しながら進めていく必要があります。
経験を積むと、何を聞けばいいのか、何を調べればいいのか、大体見当がつくようになりますが、新人のときはこれがつらいです。
何を聞いていいのか、何をみていいのかわからないので・・・・
したがって、最初は、「何を見て調べればいいのか」を中心に聞いて、そこから広げていくことが早道だと思います。
職場での教育システムや引継ぎが機能しない問題点
「職場で誰も教えてくれない。」のはイジワルでもなんでもなくて、
「教える文化が育っていない」「教えたいけどわからない」ということではないかと思います。
自分で前任者などの事務処理などから、覚えていくということに慣れ切っているため、人に教えて、効率的に戦力化するというスタイルに慣れていません。
また、業務が担当ごとに縦割りになっていると、前任者が何をやっているのかすらわからないので、それを引き継いだ新人などにも教えることができなかったりします。
新人に仕事を教えることに時間を取られるのを嫌がったりする人がいますが、個人的にはすごくもったいないと思います。
私も、新人に仕事を教えることを何度か経験しましたが、
人に教える又は、完全にわからなくても一緒に考えることで、自分の実力も加速的にUPすることができました。
自分が一番成長できる方法は、誰かに仕事を教えることです。
是非、若いうちから「人に仕事を教えること」経験を積んでみてほしいと思います。
これは効きます!
一見時間をとられたり、労力がかかるようですが、
いつの間にか、自分の仕事も楽になってたりします。
前例踏襲に陥らないために
公務員の悪癖と称される「前例踏襲」ですが・・・
前述の仕事の引継ぎや仕事覚える過程で、前任者の事務処理を参考にしながら覚えるので、それが絶対的に正しいものだと思いこんでしまうことに一因があるのではないかと思います。
その時点では「正しい」という判断がされたのは間違いないのですが、
本当に今の状況に適用できるのか、判断の根拠となる「法令」などのルールやデータなど基礎的な部分を抑えておくことが大切です。
効率を優先し、基礎の部分がおろそかになると、前と同じなら正しいというやり方になってしまいます。
判断の根拠を前例が無くても、説明できれば、単なる前例踏襲ではない仕事が可能です。
これは意外とベテランの人もおろそかにしがちな点ですので、若いうちからしっかり抑えておくと、仕事を信用してもらえます。
これから公務員を目指す方、転職などを考えている方の少しでも参考になればうれしいです。
今回も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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