こんにちは、ttyです。
栃木県庁と長野県庁で計13年間を県職員(林業(林学)の技術職員)として働いていました元公務員です。
詳細はプロフィールページなどをご覧いただけるとうれしいです。
FAQページを開設しました。
※随時更新してます!
今回は、
公務員の仕事に英語は必要なのか?
公務員試験で英語が得意だと有利なのか?
について書いてみたいと思います。
公務員の職場で英語が必要な場面はあるのか?
結論から言うと、県庁の場合、職員が実際に英語を駆使して仕事をする場面は、ほぼありません。
分野的に可能性があるのは、観光関連の部署ですが、
観光関連の部署には専門の外部委託職員又は、英語が堪能な職員を常駐させているため、
ごく普通の人が観光関連の部署に行き、英語で対応しなくてはならないケースは全くといってないと思います。
国家公務員の場合でも、 市町村役場でも 、やはり部署により英語が必要な仕事は限られてきますし、本当に実践的な英語が必要なケースは、外部委託等の専門職員が配備されています。
どちらかと言えば、英語圏に人たちとの調整事項よりも、組織内部の人間など日本人同士の調整に奔走しているのが実態ではないでしょうか。
公務員試験では英語ができると有利なのか?
地方公務員試験の場合
自治体によっても若干扱いが異なりますが、TOEICなどの英語関連の試験や資格により、公務員試験の1次試験の点数に加算されます。
((例)長野県の場合)
(参考資料)
だいたいTOEICの800点がセンター試験の満点程度だと言われているので、英語関係の資格でも比較的難易度が高いレベルが加点の対象となっています。
また、英語以外の韓国語や中国語なども加算されるのが特徴です。
これらの英語の資格のレベルにある人であれば、教養試験の英語は簡単に得点源になります。
国家公務員の場合
国家公務員試験では、総合職(いわゆりキャリア官僚)の試験にのみ2次試験に英語資格等による点数の加算があります。
区分 | TEFUL(iBT) | TOEIC(L&G) | IELTS | 英検 |
15点加算 | 65以上 | 600以上 | 5.5以上 | ー |
25点加算 | 80以上 | 730以上 | 6.5以上 | 準一級以上 |
地方公務員と違い英語のみががに二次試験の加算の対象となります。
スコアの要件はほぼ同じで、比較的高いレベルが求められます。
以下のリンクを読むと英語資格を加算している理由が述べられています。
Q なぜ外部の英語試験を活用するのですか?
https://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/eigosiken.pdf
A 行政の国際化が進展し、従来、国際的な関わりがないと考えられた分野でも諸外国との関係を考慮した政策の企画立案や幅広い国際協力等が生じてきており、公務部門における業務の遂行に当たっては、一定の英語能力を有していることが求められています。
このような変化に対応していくため、主として政策の企画立案等の高度の知識、技術又は経験を必要とする業務に従事する官職に就くことが想定される者を採用するための総合職試験において、平成27年度の試験から、総合職採用者として必要な英語の基礎的能力についてコミュニケーション能力等も含め検証する目的で、外部英語試験を活用しています。
・・・・主旨は理解できますが、
「一般職採用の職員には、高度な政策の企画立案はさせないゾ」という
メッセージが読み取れてしまって、個人的にはなんだかやるせない気分でした。
まとめ
公務員の仕事の実際の場面では、実践的な英語が必要になることはほとんどありません。
公務員試験においては、試験の点数に加算されること、また教養試験でも英語でも有利になります。
英語にもともと興味があり、公務員試験とは関係なく、英語を勉強したい人は、これらの資格も視野に入れながら勉強するのも有りだと思います
しかし、加算されるのは比較的高度なレベルのものになるので、公務員試験のためだけに勉強するのであれば、普通に公務員試験対策をした方がはるかに効率的です。
加算がなくても受かる点をとればいいのであり、教養試験の英語は問題数も少ないので捨てても問題ないです。
自分にとっての「英語」がどんな位置づけになるかにより決めればいいのではないかと思います。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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