こんにちは、ttyです。
栃木県庁と長野県庁で計13年間を県職員(林業(林学)の技術職員)として働いていました元公務員です。
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ときどき、「公務員の仕事」について、世間にはあまり理解がされていないと思うことがあります。
その中の一つが「決められた(定型の)仕事を毎日、淡々とこなしている」イメージです。
この記事では、「公務員は毎日決められた仕事ばかりしているのは本当?」かについて、私の経験なども踏まえて書いてみました。
公務員を目指す方や在職中の方にも参考にしていただけると思います。
公務員は定型の仕事の方が少ない
不定形の仕事がメイン
結論から言ってしまうと、公務員は「決まっている仕事」いわゆる定型の仕事の方が圧倒的に少ないです。
「決まっている」のは、法令や要綱・要領と呼ばれる内部のルールです。
そのルールとの整合といった制限を受けながら、実際の課題に対処するのが公務員の仕事の本質です。
法令や内規では、全てのケースを網羅することはできません。
必然的に例外や応用問題のようなケースが多く発生します。
マニュアル化されているイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実際には驚くほどされていません。新しい担当業務の最初の頃は本当に大変です。
数値をとりまとめたりといった定型の仕事もありますが、不定形な仕事にかなりの時間を費やされることになります。
とくに県庁の本庁にいたときは、出先機関からの相談や内部調整などの不定形の仕事の対応に追われており、定型の仕事にゆっくりとりかかれるのは、午後5時以降・・・定時すぎでした。
ちなみに、本当に定型的な仕事のみで完結する業務は、現在では、臨時職員を雇用するか外部委託されているケースの方が多いです。
ルールそのものを作る仕事
ルールそのものが現実に即さない場合は、そのルールそのものを改正していくこともあります。
時間と労力が相当かかりますが、ルールを改正したり作るのも公務員の仕事の本質です。
私が以前、林地の開発行為の許可の仕事をしているときに、大規模太陽光パネルの開発が急激に広まっていた時期がありました。
もともと、林地の開発行為の許可制度ができたのは、昭和40年代のバブル期で主にスキー場やゴルフ場、砕石場の開発などを想定していました。
そのため、太陽光パネルの開発許可に対応した基準になっておらず、様々な問題が生じ、新しいルールがどうしても必要になったわけです。
実際に起こっている問題などを調べたり、関係部局や幹部への調整など、許可基準を改正する作業は非常に大変でしたが、世の中のニーズに合わせて、ルールを作っていくのも公務員の仕事の一つです。
決められた仕事とは正反対の一面です。
なぜ定型の仕事ばかりというイメージがあるのか?
以前、新人が入庁してしばらくして「もっと公務員は決められたことばかりをしているイメージでしたが、全く違いました。」と言っていたのが印象的でした。
なぜそのようなイメージがあるのでしょうか?
これは、一般の方が接することの多い、証明書等を発行する窓口業務のイメージが原因の一つではないかと私は考えています。
証明書などを発行する手続きは、いかにも定型に見えてしまい、公務員の多くが、定型的な仕事をしていると思われているのかもしれません。
しかし実際には、これらの業務も外部委託や臨時職員が対応していることの方が多いです。
まとめ
公務員の仕事は、決められたつまらない仕事というのは、正解でもあり間違いでもあります。
決められているルールの中で仕事をすることは間違いなく、それをつまらないと考えるかは人によってそれぞれだと思います。
しかし、実際には定型の仕事は思われているより多くなく、主体性をもって取り組めば、ルールを武器にしたり、ルールそのものを世の中の役立つものに変えていくことも可能なクリエィティブな一面もあります。
ちなみに私は、大変だと思ったことはありますが「つまらない」と思ったことはあまりありませんでした。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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